EPSON PM-A920 フィルムスキャンの有用性を改めて実感した話。

「…まだやるの???」

 …と、呆れられそうですが『PM-A920』ネタで押しますw。

 今回は、『PM-A920』を使ったフィルムスキャンのお話です。
 こんな(写真の)何時のだかも知らないネガと延々付き合わなければならなくなった経緯やらその道中やらの回顧録混じりです、今回は。


 実は(←何故改まる?)、数年前より両親に押しつけられっぱなしだった家族一同の様々な写真のネガが大量に…本っっっっ当に大量にありまして、コイツの処遇にうっすらと頭を悩ませてきました。その数ざっくりフィルム200本分っす。

 いやね…実際の所、ほったらかしにしても良いハズなんすよ、『適当に処分してくれ〜』といった実にいい加減な託され方をされたモノなので〜。

 とはいえ、宅の両親、何時渡せなくなるかも解らない高齢になってきているもんで、本当にそうにでもなったら寝覚めも悪い…ってな訳です。

 業者に頼めば話も早いのですが、何せ数が数だけに費用もバカにならない。。。

 …そんな色々がありまして、仕方なしに『PM-A920』のフィルムスキャン機能を使って時間を掛けてチマチマと手作業する事にした訳です。


 では実働に関して。。。


 まず取りかかりはMacでやり始めたのですが、これが上手くいかない…というか手間が半端ないのですぐに辞めました。

 『PM-A920』自体はドライバ含め問題ないのです。 繋ぐだけの簡単なお仕事。

 プリントだろうがスキャンだろうが上の様子で実行出来ます。ま、当たり前ですがね。フィルムスキャンに関しても斯様に対応しております。


 なんですけど、一枚のネガに納められた複数の写真の切り離しが手作業なわけですよ!何かもっとこう…あるだろっ!


 35mmサイズの選択範囲で囲ってやりながら…すません、耐えられません。いや…自分が認識していないだけだったら、エプソンさんごめんなさい。。。いや、むしろ教えてください、へるぷみー。

 仕方がないので、ブートキャンプのWin7にチェンジして、そちらで作業を進める事にしました。

 切り替えてからは、公式サイトのサポートアプリを使いつつ順調に進みました。


 一枚のネガ上の写真もクリック1つで切り分けてスキャンしてくれます、こうでなくっちゃやってられません。…多分Macでも同じ事…できるよね?出来ない訳ないよね???

 まぁ結局、掘り下げる事は一先ず諦めてWin7で日常の合間を使ってチマチマチマチマ…と作業しました。ヒトリのマンパワーで頑張るしかないのです!

 取りかかって数日、 まったく減る気配のないネガの山に心が挫け、しばらくインターバルして…また復活して…を繰り返す事大凡一ヶ月半…夜更かし傾向の強い自分としては主に夜中の片手間作業ですので…ね。


 30年以上の古いネガが殆どで、退色復元にチェック入れるだけでは復元出来ない物も多かったです。上の物はまだマシな方です。
 中には1コマ分に2枚写っている謎のネガもあって、調べてみるとそれが『ハーフサイズ』と呼ばれる規格だということが解りました。

 ハーフサイズというのは、60年代にオリンパスが作った規格で、カメラの小型化と通常のサイズの半分で撮れる(つまり24枚撮りフィルムだと倍の48枚撮れる)エコノミーなカメラだそうです。

 このハーフサイズをキレイに処理してくれる自動化が解らず仕舞いだったのですが、どのみち退色の進んだデータのPhotoshop作業もあるので、そこで切り分ける事で割り切りました。

 そんなこんな色々と想定外はありつつ、一先ずデジタル化自体はできました。

 自分には上に姉兄がいるのですが(自分、末息子です)、自分も見たこともない様々な記録に振れる事になったこの作業は、自身に繋がる歴史を知る上でも東京下町の昭和の歴史を知る上でも色々と価値のある作業でしたし、両親含め各がスキャンしたデータを持てるということは、きっとどこかで良い結果をもたらすと思う次第でありまして…はい。

 三四半世紀以上生きてきた両親にしても、懐かしい記憶の片鱗に振れる事で胸に去来するものでもあれば、この労も報われる…と思う次第であったりします。










 因みに、内容も言わず3月にデータを渡してから今日にいたるまで、まだ両親とは連絡を取っていません、連絡もありませんw。

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